ウェアの歴史から探る、「テニス女子といえばミニスカート」になった経緯
女性がテニスをする服装って「ミニスカート」が印象的ですよね。
プロの試合を見ていると、かなり短い丈のスカートを履いてプレーしている様子が見られると思います。
今となっては短くて動きやすそうですが、昔からミニスカートを履いていたのでしょうか?
なぜミニスカートを履いてテニスをするようになったのか、テニスの歴史を振り返りつつ探っていきたいと思います。
女性のテニスウェアは最初からミニスカートではなかった
実は、テニスの始まりを見てみるとミニスカートではなかったんですね。
今では当たり前になっていますが、当時は全く違ったものだったことがわかりました。
女性用のテニスウェアの変遷
テニスウェアの主流は「ロングスカート」だった
「テニスは貴族のスポーツ」とも言われます。その起源は、フランスの上流階級の貴族たちが羽根つきのようにボールの打ち合いをしたことに遡ります。
そして「帽子を被って、超ロングスカートとコルセット」という、まさしく私たちが想像している貴族の服装でテニスをしていました。
今のテニスプレーからは想像もつきませんが、昔は貴族が庭で暇を持て余す優雅な遊びだったことが服装から想像できますね。
日本でも貴族社会に蹴鞠(けまり)という遊びが流行りましたが、どの時代の貴族も遊びを生み出すのが好きだったようですね。
「ロングスカート」から「スコート」へ
そんなテニス界にミニスカート、すなわち「スコート」が初めて登場したのは1949年のウィンブルドン大会です。
Gertrude Moran(ガートルード・モラン)という選手が女子テニス界初のミニスカートプレイヤーになりました。
当時は、ウィンブルドンにおいてミニスカートは前例のないことだったので「下品」という事で批判されていました。
しかし時代は変わり、現在では短い丈のテニスウェアがスタンダードになっています。