日光やブルーライトをカット!テニス用サングラスの選び方を徹底解説

テニス用サングラスの選び方

テニスでサーブやスマッシュのときに、太陽がまぶしくてミスをした経験のある人は多いのではないでしょうか。
そのようなときは、サングラスがあれば安心してプレーできます。また、テニス用のサングラスは日光だけでなく、紫外線やブルーライトからも守ってくれるものがあります。
プレーや観戦などで便利に使えるため、一つは持っておきたいアイテムです。この記事では、テニス用サングラスの選び方のポイントを詳しく解説します。

目次

  1. テニスでサングラスってなんで必要なの?
  2. サングラスはレンズの性能が重要
  3. コートに合わせてレンズカラーは変えるべき?その理由とは
  4. サングラスの形状によってボールの見やすさは大きく変わる
  5. サングラスがずれないために!ノーズパッドは要チェック
  6. メガネの上からかけられるものも?目が悪い人のためのサングラス
  7. テニスのサングラスで一押しブランドは?

1.テニスでサングラスってなんで必要なの?

サングラスは、目を保護できるだけでなくボールを見失うリスクも軽減できます。

テニスは、サーブやスマッシュを打つときはもちろん、深いロブを追うなどして上を見上げる体勢が多いスポーツです。
そのため、日中の屋外では太陽光、屋内や夜間では照明の光が視界に入りやすくなります。試合や練習中に、まぶしい光が目に入って目がくらみ、一瞬ボールを見失うこともあるでしょう。
落下するボールが捉えられずに、大きく空振りをして筋を痛めてしまうなど、メガネやハードコンタクトレンズをしている人にとっては危険も伴います。

そのようなときは、視界を見やすく目を保護できるサングラスは有意義なアイテムです。サングラスは、目を保護できるだけでなくボールを見失うリスクも軽減できます。
強い西日で視界がギラギラしているときも、コートのラインもくっきり見えるでしょう。特に、ハードコートやクレーコートは光を反射しやすい特徴のため、乱反射にもサングラスが力を発揮してくれます。
サングラスの機能は、さまざまです。なかには、ブルーライトカットを加工したものもあり、ナイターやインドアの照明から目の健康を守ってくれます。

2.サングラスはレンズの性能が重要

サングラスは、デザインや色などを基準に選ぶ人も多いのではないでしょうか。テニスにおいてサングラスを選ぶ際に最も重視したいのは、レンズの性能です。
自分がプレーするテニス環境に見合ったベストなものを選択しましょう。ここでは、4つの特徴のあるレンズの機能について解説していきます。

2-1.偏光機能があるレンズ

直線的な光線に対して鏡は、真っすぐ反射します。しかし、テニスコートやボールなどのざらざらとした表面のものは、光が当たると乱反射を起こすため、見えにくくなりがちです。
ギラギラと光ってもののコントラストが分かりづらい状態となり、写真でいう「白飛び」したような見え方になります。乱反射を抑えて見やすくしたのが偏光機能です。
偏光機能は、一定方向の振動の光以外をフィルターでカットするため、光が拡散せずものがはっきりと見えるようになります。

特にオムニコートの場合、天気の良い日は光を浴びてキラキラと輝いて照り返しもキツイ傾向です。
ラインも見えにくく、セルフジャッジでは自分に不利なジャッジをせざるを得なかった人もいたのではないでしょうか。こういった場合は、偏光機能のサングラスが必須です。
ラインやボールが見やすくなるため、自信をもってジャッジすることができるでしょう。よく見えないものを一生懸命見ようとすると、目が疲れやすくストレスもたまりやすくなります。
しかし、偏光機能付きレンズを利用することで目が疲れにくくなることが期待できるでしょう。

2-2.可視光線透過率が低いレンズ

可視光線とは、「そのまま目に見える光」という意味です。つまり、可視光線透過率は目に見える光を通す量を0~100%で示した数値を指します。
太陽光をカットしたいときは、「可視光線透過率の数値が低いものほど、太陽光をカットする性能が高い」ということです。
例えば、強い日差しを抑えたいなら10%程度、通常の晴れた日や薄ぐもりの日なら20~30%程度の数値のものを選ぶのが一つの目安となります。
ただし、可視光線透過率が低いものほど視界が悪くなることは理解しておきましょう。まぶしさを徹底して抑えたいために、可視光線透過率の低いサングラスを選んでも、くもりの日や日陰になったところでプレーするとボールが見えにくくなる可能性があります。

ボールを見やすくするためにサングラスを使用しているのに、かえってプレーしづらい状況に陥ってしまうケースもあるわけです。
プレーへの悪影響を解消するには、調光レンズを検討してみましょう。少し値段は高くなりますが、紫外線の強さに応じてその都度可視光線透過率を自動で調整してくれる優れものです。
天気やコートサーフェスの違いに左右されることなく、万能に使えるため、結果的にお得といえるでしょう。

2-3.UVカットできるレンズ

紫外線が人体に与える悪影響については、多くの人がご存じでしょう。日焼け予防のため、露出している肌をUVケア用品や日傘などでケアする人が増えています。
UVは、ウルトラバイオレットの略で和訳すると「紫外線」という意味です。紫外線は、肌だけでなく目も日焼けさせるほどの力があります。
紫外線は、加齢によりかかりやすくなる目の病気「白内障」の原因の一つです。そのため、日中の屋外でプレーする機会が多い場合は、できるだけUVカットのサングラスを使用することをおすすめします。
目が日焼けすると角膜に炎症が起こり、痛みが出たり涙が止まらなくなったりしかねません。

ありがちなのが、スキー場で太陽光が雪に反射したときに受ける紫外線に伴う雪眼炎です。水晶体や網膜にまでダメージを与えることがあるため、テニスでもまぶしさを感じている場合は、軽く考えないほうがいいでしょう。
UVカット機能のあるレンズなら、目への紫外線ダメージを防ぐことが期待できます。日傘やUVカットフィルムなどのUV対策グッズは、残念ながら永久的に効果が保証されるものではありません。
なぜなら、紫外線カット効果のある紫外線吸収剤が経年劣化し5年程度で効果が失われるからです。UVカットのサングラスも同様で、寿命はだいたい5年ぐらいと認識しておきましょう。

2-4.ブルーライトカットできるレンズ

パソコンやスマホの普及で問題となっているのがブルーライトです。しかし、太陽光や照明にもブルーライトは含まれています。
そのため、ナイターやインドアの照明のもとでテニスをプレーする機会が多い場合は、ブルーライトカットの機能のあるサングラスがおすすめです。
光量の強い照明からもブルーライトが多く放射されているため、直視したり長い時間照明を浴び続けたりすると目が疲れやすくなります。

また、照明の光やチラツキでボールやラインが見えにくくなることも少なくありません。そのため、目の疲労を軽減して見やすく快適にプレーしたい場合は、ブルーライトカットのサングラスを検討しましょう。
ブルーライトのカット率は、レンズによって異なります。数値が高いほどカット率が高く、目の負担が抑えられます。

3.コートに合わせてレンズカラーは変えるべき?その理由とは

コートの色と反対色のカラーレンズを選ぶとよい

サングラスを選ぶ際は、レンズの機能だけでなくレンズカラーにもこだわりましょう。なぜなら、レンズカラーによって見え方がかなり変化しプレーに多大な影響を与えることがあるからです。
例えば、よくある緑色のテニスコートでは、黄色系のレンズカラーが適しています。黄色のフィルターを通すことで、同系色の黄色いボールの色を通過させ、緑のコートの色を弱めてくれるでしょう。
黄色と緑色の対比をより強めて際立たせるため、裸眼の視界よりも黄色のボールを捉えやすくなる効果が発揮できるわけです。緑が弱まるため、白いラインも見やすくなるでしょう。

青系のレンズは、クレーコートや茶色のオムニコートに適しています。青色系のレンズカラーは、赤土などの茶系の色をカットしてくれるため、黄色のテニスボールがはっきりと見やすくなるでしょう。
オールラウンドタイプを求めるなら、灰色系のカラーレンズがおすすめです。灰色系は、他のカラーレンズよりも防眩効果があるため、若干視界が暗くなる傾向があります。
しかし、黄色系や青色系のカラーレンズよりも見え方がナチュラルで、自然な色彩感が得られるため裸眼に近い感覚でプレーできます。

いつもの裸眼と違和感もさほどなく、目の疲れも軽減してくれることもメリットです。
コートの色と反対色のカラーレンズを選べば、コントラストがはっきりしてボールやラインが見やすくなることを覚えておくとよいでしょう。

4.サングラスの形状によってボールの見やすさは大きく変わる

レンズは大きいものを選ぶことが基本

「スピードボールが上下左右どこに来るか分からない」といったテニスゲームであれば、サングラスのレンズは大きいものを選ぶことが基本となります。
なぜなら、レンズが大きいほど広い視界を確保しやすくなるからです。レンズが小さければ、顔の動きを大きくして視界を確保する必要があり、そのぶん反応も遅れて首にも負担をかけてしまいかねません。
頬骨部分まで広くカバーできれば、広い視界でプレーできます。

ただし、フレームやレンズが頬骨に当たってしまうようでは、プレーに集中できない可能性も否めません。
その場合は、顔のカーブに沿って事前に曲がっているカーブレンズタイプを選択すれば、フィットしやすく気にならないでしょう。
また、上のフレームが細く下のフレームがないものなど、なるべく視界を分断しないデザインであれば、視界の邪魔になりません。

5.サングラスがずれないために!ノーズパッドは要チェック

海外製は日本人に合わないタイプもある

メガネ店であれば、作ったメガネが本人にフィットするように最終調整をしてくれます。しかし、例えば、ネット販売されているサングラスの場合、そうはいきません。
実際に着用していないことから、鼻の付け根の高さによっては、サングラスがうまくフィットせずズレ落ちしやすくなる可能性もあります。
そのため、自分の鼻にフィットさせることができるよう、ノーズパッドは角度が調整可能なものを選びましょう。
海外ブランドのものは、欧米人の鼻の高さに合わせた作りになっていることが多いため、日本人に合わないタイプもある点は注意が必要です。

テニスでサングラスを使う場合は、汗などでズレてしまうこともあります。プレー中は、ズレを修正することも難しいため、動いてもズレにくいフィットしたものを選ぶようにしましょう。
できるだけ実店舗へ足を運び試着したうえで、実際の装着感などを確認すると安心です。
ネット販売などでは、「1週間以内なら返品OK」というシステムのショップもあるため、試着できるショップで商品を取り寄せてみるのもいいでしょう。

6.メガネの上からかけられるものも?目が悪い人のためのサングラス

コンタクトでなく、メガネをかけてテニスを楽しむ人も少なくありません。その場合、サングラスがいいことは知っていても、「メガネをかけているから使えない」とあきらめている人もいるのではないでしょうか。
コンタクトで視力を矯正してサングラスをかけられれば、それが手っ取り早いのですが、なかなかそうもいかない場合もあるものです。そのような人は、「度付きのサングラス」「メガネの上に重ねて付けられるサングラス」といった選択肢があります。
ここでは、普段メガネをかけている人におすすめの2種類のサングラスについて解説します。

6-1.度付きレンズのサングラス

通常のメガネに比べて、テニス用のサングラスのレンズは大きく広い視界を確保できることが特徴です。
度付きのサングラス、いわゆる視力矯正とテニス用サングラスの機能を兼ねたメガネであれば、コンタクトを使わない人でもまぶしさを抑えてボールを見やすくすることが期待できます。
偏光レンズや、調光レンズなどの機能レンズに対応しているものもあり、プロの公式大会に対応できるような高性能な度付きレンズなど周囲はさまざまです。

ただし、どこから見ても焦点が合うよう度数換算したサングラスを作るには、高い技術力が必要になります。そのため、度なしのサングラスに比べてかなり高価になってしまうことがデメリットです。

6-2.オーバーサングラス

普段使っているメガネの上からかけられるサングラスは、比較的安価で入手できるものが多いため、度付きサングラスよりも愛用している人は多い傾向です。
メガネの上に重ねて付けるタイプのサングラスを「オーバーサングラス」と呼びます。「メガネを包み込むようにかけるタイプ」「ズレないようストラップが付いたタイプ」「サングラスとメガネの切り替えがしやすい跳ね上げタイプ」など、種類はさまざまです。
メガネと重ねて付けても違和感がない軽量のものが多数ラインナップされています。メガネとサングラスの間から光が入ることを防いでいるため、「光が差し込んで見づらい」ということもなく、しっかりと目を保護してくれるでしょう。

7.テニスのサングラスで一押しブランドは?

テニス用のサングラスは、今ではさまざまなブランドからリリースされています。それほどプレー中の目の保護や、ボールやラインの見やすさを重視するプレーヤーが増えているといえるでしょう。

#オークリー
オークリーは、アスリート向けに高性能なサングラスを提供しているブランドです。デザインもスタイリッシュなため一般層からも高い人気があります。テニス専用のサングラスではありませんが、ゴルフ用のもので十分代用可能です。

#プリンス
プリンスは、テニスラケットやテニス用品で有名な歴史あるメーカーです。テニス用のサングラスも開発し、まぶしさを大幅にカットできるレンズや高性能なUVカットレンズ、目元をすっきりみせてくれるレンズなど、さまざまな特徴のあるサングラスから選択できます。

#SWANS
SWANSは、日本初のサングラスブランドで、スポーツの分野での愛好者がたくさんいます。日本人の顔にぴったりフィットするサングラスが多いため、安心して購入できるでしょう。

#uvex
uvexの調光レンズは、紫外線に瞬時に反応して明暗を調節する特殊なレンズが魅力です。昼や夜、天気などを問わずさまざまなシーンで利用できます。小顔に対応したモデルも出ています。

まとめ

みんなは何使ってる?テニススクールで情報収集するのもおすすめ

テニス用のサングラスを選ぶ際のポイントについて紹介しました。サングラスは、「レンズの機能性」「ボールが見やすい色」「形状」などを考慮してから決めることが大切です。
実際に使用している人から情報を集めることもおすすめ。また、テニススクールでコーチに質問したり、試合をたくさん行っているスクール生に聞いたりすることもよいでしょう。
大勢のプレーヤーとの情報交換で、ぜひ質の高いサングラスを見つけてください。

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